AFOL(大人のレゴファン)の間でも100円ショップ・ダイソーの商品がちょっとした話題になることがあります。今回はレゴ遊びに役立つダイソー商品をご紹介します。
100円でレゴライフの「不便」を静かに解決してくれる名脇役たちをどうぞ。
セスキクリーナー

セスキ炭酸ソーダはアルカリ性がやや強く、プラスチックを傷めにくいのに洗浄力が高いのが特徴です。
レゴはABS樹脂なので、薄めたセスキ水なら安全性と効果のバランスが非常に良いです。
皮脂汚れや手垢、軽いベタつきに強く、日常的なメンテナンスに向いています。水だけでは落ちにくい汚れを、強すぎない洗浄力で浮かせてくれるのが特徴です。
ただし使い方には注意が必要です。レゴ本体に直接スプレーするのではなく、柔らかい布やキッチンペーパーに含ませてから拭くのが基本。特にプリントパーツやシール部分は、力を入れず、撫でるように扱うのが安全です。大量のパーツを丸洗いする用途には向きませんが、「飾っている作品を分解せずにきれいにしたい」場面では非常に頼りになります。
ちなみに重曹は研磨性があるため、粉のまま使うのはNGです。
水に溶かした「重曹水」なら問題ありませんが、洗浄力はセスキより弱めです。
ミニチャック袋(厚手)

ミニフィグの保管で悩む人は多いですが、このミニチャック袋はシンプルながら完成度の高い解決策です。1体ずつ個別に入れることで、プリントの擦れや小傷を防ぎやすくなります。イベントや展示会への持ち運びでも、中身が見えるため管理がしやすいのも利点です。
より丁寧に扱いたい場合は、頭・胴・脚を分解して入れる方法もあります。特に希少なミニフィグやお気に入りのキャラクターは、このひと手間で安心感が大きく変わります。専用ケースほど嵩張らず、数が増えても柔軟に対応できる点が強みです。
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練り消し

意外かもしれないグッズですね。写真撮影必須アイテムです。作品撮影時にミニフィグがわずかに傾いて倒れる、という経験は誰しもあるはずです。そんなときに活躍するのが練り消し。足裏にほんの少量仕込むだけでぐっと安定します。
練り消しの良いところは、跡が残りにくく、後処理が簡単な点です。両面テープのように粘着が強すぎず、ブルータックほど存在感も出ません。傾斜のある地形MOCや屋外オモ写など、安定性が求められる場面で特に効果を発揮します。
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ミニ造花

レゴ写真で意外と重要なのが背景処理です。何も考えずに撮ると、生活感のある背景が写り込み、作品の世界観を壊してしまいます。そんなとき、ミニ造花は手軽に“雰囲気”を作れる便利アイテムです。
前ボケや後ボケとして配置するだけで、写真に奥行きと空気感が生まれます。ポイントは、あくまで主役はレゴであること。色味が強すぎないもの、形が単純なものを選ぶと、背景として自然に溶け込みます。季節感の演出にも使えるため、撮影の幅が一気に広がります。

LEDミニライト

展示や撮影で「もう少しだけ光が欲しい」と感じる場面は多いものです。ダイソーのLEDミニライトは、補助光として非常に使いやすい存在です。直接照らすよりも、壁や床に反射させて間接光として使うと、レゴ特有の硬い影を和らげられます。
電池式で配線を気にせず配置できるため、MOCの内部照明や展示台裏の仕込みにも向いています。高価な撮影機材を揃える前に、まず試してみる価値のある商品です。
梱包フィルム

展示会やイベント搬入で、完成品をどう運ぶかは大きな課題です。ハンド梱包フィルムは、作品全体を包み込み、輸送中のパーツ外れや脱落を防ぐための心強い味方です。
使う際のコツは、最初に外せるパーツは取っておくこと。大きな塊のパーツをこれで巻くと良いです。これだけで作品の崩壊のリスクが大きく軽減します。レゴオフや展示に多く参加するAFOLにとっては消耗品として割り切って使える点も魅力です。
ジェルクリーナー&ブロワー


密集したMOCや細かいディテール部分の掃除には、ブロワーとジェルクリーナーの併用が効果的です。まずブロワーで大きなホコリを飛ばし、残った細かなゴミをジェルで吸着します。
ブラシでこするとパーツが外れたり、引っ掛かったりするリスクがありますが、この方法なら比較的安全に掃除できます。展示前後のメンテナンスや、撮影前の仕上げに向いた組み合わせです。
仕分けのセクションケース

パーツ整理は、AFOL永遠のテーマとも言えます。セクションケースは、ミニフィグの小物パーツの保管や、作業中の仮仕分けに最適です。引き出し収納ほど場所を取らず、机上作業との相性が良いのが特徴です。
色別・サイズ別・工程別など、目的に応じて柔軟に使い分けられます。「片付けきる前の一時退避場所」として使うだけでも、制作効率は大きく変わります。
指サック

最後は非常に地味ですが、意外なアイテムです。大型作品を作っているビルダーや長時間の分解作業では真価を発揮するアイテムです。指先の滑り止めになり、力を入れやすくなるため、作品を組んだり、ブロック外しの負担を軽減してくれます。
特に古いプレートやタイトな組み方のMOCを崩す際には、指先の痛みを防ぐ効果が大きく、作業後の疲労感がまったく違います。まさに「縁の下の力持ち」と言える必須アイテムです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。ここで紹介したアイテムは、どれもレゴ専用品ではありません。しかし、だからこそ用途が固定されず、AFOLそれぞれの工夫次第で新しい使い方が生まれてきました。安価で試しやすく、失敗しても学びになる。それがダイソーグッズ最大の価値です。
レゴを長く楽しむためには、「組む時間」だけでなく、「支える道具」に目を向けることも大切です。まずは身近な100円ショップを覗いてみてください。そこには、次のレゴライフを少しだけ快適にしてくれるヒントが、きっと転がっています。
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