【組み立てレビュー】レゴ ノートルダム大聖堂(21061)荘厳な歴史建築がレゴで蘇る

2024年、レゴアーキテクチャシリーズから登場した「ノートルダム大聖堂(Notre-Dame de Paris 21061)」は、レゴファンのみならず、建築・芸術・歴史好きの心も捉える壮麗なセットです。今回は、筆者が実際にこのモデルを組み立てた体験をもとに、パーツ構成や完成後の魅力、ディスプレイのコツまで詳しくレビューしていきます。

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パリのセーヌ川中州に鎮座するノートルダム大聖堂は、フランス・ゴシック建築を代表する世界的建造物。1163年に建設が始まり、1345年に完成したこの大聖堂は、荘厳なファサードと双塔、バラ窓、フライングバットレスなどが特徴的です。

2019年に起こった火災では尖塔が崩落し、多くの人々に衝撃を与えました。しかし、復興が進む中で、レゴはこの文化的象徴を一つの形にまとめ直しました。それが、この21061セットなのです。


  • 製品名:Notre-Dame de Paris(ノートルダム大聖堂)
  • セット番号:21061
  • ピース数:4,383ピース
  • 価格:オープン価格(参考:国内LEGO公式で34,980円)
  • サイズ:高さ:約33cm、幅:約22cm、奥行:約41cm
  • 対象年齢:18歳以上

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箱を開けると、アーキテクチャシリーズらしく落ち着いたモノクロ基調のパッケージデザインが印象的です。袋は15セクションに分かれており、約4,000ピースという数字にもかかわらず、整理された構成で作業はしやすくなっています。


【1】基礎部分と床面の構築

序盤はベースプレートに床タイルを敷き詰めていく作業から始まります。幾何学的に美しく配置されたプレートとタイルは、実物の石畳のような表現が見事。基礎の組み上げだけで全体の重厚感が伝わってきます。

【2】中央の身廊とバラ窓

中盤からは建物中央の身廊を中心に、側廊・小尖塔・バラ窓といった装飾的要素がどんどん追加されていきます。この辺りから、レゴとは思えない造形美が顔を出し始め、組み立てながら思わずうなってしまうような構造が続きます。

特にバラ窓は、プリントパーツや透明ピースを駆使しながら再現されており、その細密さはアーキテクチャシリーズでも屈指の美しさです。

【3】後半:塔と尖塔の構築

最終セクションでは、双塔と復興前の尖塔が登場。2019年の火災前の姿を正確に再現しており、歴史への敬意が感じられます。塔の装飾は繊細で、1ピース単位の積み重ねが求められますが、完成時の達成感は格別です。

尖塔の構造はユニークで、内部に補強が入っており、見た目の美しさと耐久性を両立させています。


筆者は約4日間にわたって、合計10時間ほどで完成させました。1日2〜3時間の作業でも満足感が得られるリズム感で、18+モデルとして程よい挑戦があります。

初心者にはやや難易度が高いですが、丁寧なインストラクションが用意されており、経験者であればストレスなく進められます。


完成したノートルダム大聖堂は、まさに“静止した荘厳さ”と呼ぶにふさわしい存在感。シンメトリックで洗練されたファサード、光の当たり方によって変化する外壁の陰影、細部まで再現された彫刻的要素──どこから見ても鑑賞に耐えうる仕上がりです。

ディスプレイには、間接照明やLED台座を組み合わせるとさらに映えます。透明アクリルケースに入れることで、ホコリの防止と展示映えの両立も可能です。


  • 歴史的建築物に関心のある大人
  • レゴアーキテクチャシリーズのファン
  • インテリアとしても活用したい人
  • 細かい組み立てにやりがいを感じる人

「ノートルダム大聖堂(21061)」は、単なるブロックの集合体ではありません。それは建築の物語を手でなぞるような体験であり、崇高な芸術に触れる時間でもあります。

一つ一つのピースが、歴史や文化、そして復興への希望を物語る──そんな特別な時間を過ごしたい方には、心からおすすめできるセットです。

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