レゴは子どものおもちゃだと思われがちですが、実際には多くの大人が長年にわたって続けている趣味でもあります。
今回、全国のレゴファン117名を対象にアンケート調査を行い、「レゴ歴」「積みレゴ」「お金」「時間」「収納」「オフ会」など、普段はあまり語られないリアルな実態を集めました。
その結果、見えてきたのは「レゴが楽しいかどうか」という単純な話ではありませんでした。
レゴは、時間も場所もお金も必要とする、決して軽くはない趣味です。それでも多くの人がやめられず、距離を取りながらも戻ってきます。
この記事では、第二回全国レゴファンアンケートの全結果をもとに、なぜ大人はレゴを手放せないのか、そしてレゴが人生の中でどんな存在になっているのかを考えていきます。
レゴ歴と積みレゴが示す「戻ってくる趣味」

レゴ歴を見ると、10年以上・20年以上の層が大きな割合を占めています。幼少期から触れていた人が、大人になって再び戻ってきている構図は第一回と同様ですが、ここで特徴的なのが「積みレゴ」の存在です。未開封の箱を10箱以上抱えている人が約3割を超えています。これは単なる買いすぎなのでしょうか?
忙しくて作れない、作る気力がない、完成させる覚悟がまだできていない。理由は様々でしょうが、積みレゴはやりたい気持ちと現実のズレが物理化した存在です。それでも多くの人が、いつか積みレゴと「いつか向き合うべき日が来る」と願っています。
レゴの楽しみ方では、約8割が「オリジナル作品を作るのが好き」と回答しています。これは重要なポイントです。レゴファンの多くは、完成品を消費して終わる段階をすでに超えています。組み立て説明書は入口であり、ゴールではありません。
だからこそ、レゴは時間がかかります。だからこそ、積みレゴも増えます。そして、途中で離れても、きっとまたここに戻ってくるでしょう。
よく作られるジャンルは「建物」と「乗り物」

制作ジャンルを見ると、建物・情景が約半数、次いで車・飛行機が多くなっています。ここに共通するのは、スケール感と構造です。日本のレゴファンは、派手なギミックよりも、構造を考え、全体を成立させる遊びに惹かれています。
一方で、キャラクターものや可愛い系、小物系は少数派でした。これは好みの問題というより、回答者の年齢層とレゴ歴の長さが反映された結果でしょう。レゴが「世界を作る道具」として使われていることが、はっきり見えてきます。
好きなシリーズが示す「大人化したレゴ」

人気シリーズでは、シティが最上位に立ちつつ、ICONS(大人向けシリーズ)が急浮上しています。スピードチャンピオンズ、クリエイター系も強く、全体として「現実世界を拡張するレゴ」が好まれています。
一方で、ミニオンやドッツ、マインクラフトといった若年層向けシリーズは票が集まりませんでした。これはシリーズの良し悪しではなく、このアンケートに答えている層がすでに“戻ってきた大人”であることを示しています。
お金の使い方は、かなり現実的です

直近1か月の購入額は、9割以上が5万円未満に収まっています。高額な趣味という印象とは裏腹に、使い方はかなり堅実です。展示準備やイベント前を除けば、多くの人が自分なりの上限を設けています。
一方で、ネットでのパーツ注文は「よくする」「たまにする」を合わせて約9割。完成品よりも、必要な素材を必要な分だけ集める方向にシフトしていることが分かります。
追加アンケートで最も生々しかったのが、仕分けと収納の話です。ジップ袋、パーツケース、自作の引き出し、説明書のファイリング。多くの人が、自分なりのルールを持っています。
これは几帳面だからではありません。レゴは放置すると、すぐに生活を侵食します。だからこそ、管理が必要になる。レゴを続けるとは、レゴを片付け続けることでもあります。
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積みレゴは、どうなるのか

一生開けないかもしれない、という声もありました。投資として残す人、老後の楽しみに取っておく人、死んだら遺族が困るだろうと自嘲する人もいます。ここに、レゴの少し怖い側面があります。
積みレゴは、モノであると同時に、未回収の時間です。それでも捨てられないのは、可能性を手放したくないからでしょう。ある意味で恐ろしい趣味ですね。
オフ会に参加できない理由として多かったのは、距離や時間以上に「怖い」「自分が行っていいのか分からない」という感情でした。これは排他性の問題というより、成熟したコミュニティが自然に持つ重さです。
見に行くだけなら行きたい。話せなくてもいい。そういう入口が求められています。
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それでも、レゴはやめられない












第二回アンケート全体を通して感じたのは、レゴが「楽しいから続けている」だけではないということです。悩み、困り、管理し、時には距離を取りながら、それでも戻ってきてしまう。
レゴは、人生の中で少しずつ重くなります。でもその重さは、嫌なものではありません。積み上げてきた時間の重さだからです。
第二回全国レゴファンアンケートを通して見えてきたのは、レゴがもはや「暇つぶし」や「コレクション」ではなく、人生の中で管理し、付き合い続ける対象になっているという現実でした。
積みレゴは、買いすぎた結果ではなく、時間と気力のズレが形になったものです。収納や仕分けにこだわるのも、几帳面だからではなく、生活を守るためです。オフ会に行けない理由も、興味がないからではなく、関係性の重さに戸惑っているからでした。
レゴは続ければ続けるほど、軽くはなりません。それでもやめられないのは、そこに積み上げた時間や思考を、簡単には手放せないからだと思います。
レゴは完成させるための趣味ではありません。考え、迷い、距離を取りながらも戻ってくる。その過程すべてを含めて、レゴなのだと思います。
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