【LEGO】レゴアーキテクチャの特徴と歴史

こんにちは、Keiです。今回は、レゴアーキテクチャについて掘り下げて解説していきます。

レゴアーキテクチャシリーズは建築物をレゴブロックでつくることで建築の知識や技術、美的感覚を身につけることができるオリジナルシリーズの一つです。建築家や設計者だけでなく一般の人々まで対象としており、その人に合わせた楽しみ方を提供してくれています。本記事ではその歴史や開発秘話、新しい楽しみ方などを紹介していきます。

レゴアーキテクチャの開発と歴史

レゴアーキテクチャは2007年に開発したシリーズです。きっかけとなったのは2001年の事件です。世界中がショックを受けたワールドトレードセンターの崩壊を受け、建築家たちが「自分たちの作品を小さなスケールで再現することで、建築文化や技術を再考し伝えていきたい」というアイデアから生まれました。LEGO社はレゴアーキテクチャの開発にあたり建築家や専門家と連携して開発を進めたそうです。結果として建築的な視点や美的感覚を追求した製品が生まれています。

2009年に発表された最初のレゴアーキテクチャ商品は、世界三大建築家のひとりである巨匠フランク・ロイド・ライト設計の「Fallingwater(落水荘)」という建造物を再現したセットでした。アメリカ・ペンシルベニア州ピッツバーグ郊外にある川に掛けられた邸宅であり、シンプルかつ個性的な設計で大変有名な建築物です。

その後はマリナブルックス・スミス氏の「ロブ・ビュエン」のほか、レオナルド・ダ・ヴィンチが設計案を出したフィレンツェ現存する「Duomo di Milano(ミラノのドゥオーモ)」、アムステルダムにある「Statue of Liberty(自由の女神)」など数多くの建築家やその作品がレゴアーキテクチャの対象となっています。個人的に是非見ていただきたいのは「旧帝国ホテル」のセットです。当時日本の近代化を世界に知らしめ、世界の要人を招くために建てられたもので、フランク・ロイド・ライト氏が日本で初めてホテル建築を手掛けたホテルでした。現在は愛知県の博物館「明治村」に移築保存されているので、是非見に行ってみることをお勧めします!

このように、さまざまな商品を発売し続けることでレゴアーキテクチャは独自の商品ラインとして現在も人気を博しており、現代建築や歴史的建築の幅広い作品を私たちは部屋の中にいながら建築できてしまいます。「よく遊び、よく学ぶ」というLEGO社の信念を感じ、レゴアーキテクチャを遊んだ人のうち建築やデザイン分野に進む人々も多く生まれているそうですよ。

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現代的建築を再現した製品

歴史的建築物に限定されず現代的な建築物を再現したセットもリリースしています。例えば、ニューヨークのワールドトレードセンターや、シドニー・オペラハウスなどが挙げられます。日本の建築では東京タワー(東京の街並みとして)が商品化されました。このような現代的な建築物を再現することにより、レゴアーキテクチャは現代建築に興味を持つ人々の興味を引きつけることに成功しているのです。

レゴアーキテクチャの楽しみ方

レゴアーキテクチャは現実的でリアルな建築物を再現しているため、建築物のデザインや構造、美的感覚を学ぶのに最適なセットです。それだけでなく、建築模型プラモデルと違ってレゴブロックは自由な発想で作り変えることができるシステマチックな玩具なので建築物を自由に改良することができます。これにより建築学生だけでなく、美術教育の現場でも使用することが可能です。世界の名建築から建築のエッセンスを学びながら「ありそうでなかった建造物」を自分なりに試作することができるのです。

ありがたいことに現在までに数多くの世界建築がリリースされています。建築物好きや歴史好き、旅行好きの方にとってはまさに最高のセットであり、インテリアとして飾って楽しむことができます。セットを組み立てる時には、説明書に沿ってブロックを組み立てる必要がありますが、一人で組み立てるのではなく、友人や家族と一緒に楽しむことができます。

教育のためのレゴアーキテクチャ

レゴアーキテクチャは趣味の範疇に留まらず教育の分野でも使用されることがあります。レゴを使った学習は実際に手を動かしながら構造を立体的に把握・理解することができます。また建築やデザインに興味を持つ人々のために理論的な知識を教えることができます。例えば建築物の種類や構造、美的感覚などを学ぶことができます。またレゴの定番商品と異なりスタンドやブックレットといった専用のアクセサリーが付属しているので、実際の写真と比べながら頭の中でよりリアルに再現することが可能です。

レゴアーキテクチャを用いたプロジェクト

レゴアーキテクチャは、個人だけでなくグループや企業のプロジェクトでも活用されています。その一例がレゴアーキテクチャを用いた都市計画プロジェクトです。このプロジェクトでは、レゴアーキテクチャの製品を組み合わせることで現実に存在する都市の都市計画を再現し、都市の問題を活発に討論することができます。また地域の発掘や、災害復興の支援にも役立っています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。レゴアーキテクチャは建築物の再現を通じて建築文化や美的感覚を学ぶことができる趣味です。現代的な建築物から歴史的建築物まで幅広く取り扱っており多様な用途があります。またレゴアーキテクチャは教育の分野でも使用されており、理論的な知識を学ぶことができます。組み立てるだけでなく自由な発想でオリジナルの建築物を考えながら創造的な遊びを楽しむことができます。レゴアーキテクチャは個人だけでなくグループや団体でも活用され、地域の開発や災害復興にも貢献しています。

2023年は日本が世界に誇る美しい白鷺城「姫路城」のレゴアーキテクチャが製品化されると噂されています。楽しみに待ちましょう!

最後までご覧いただきありがとうございました。それではまた。

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