レゴは子どものおもちゃなのか。それとも、大人の趣味なのか。
この問いは、何度も繰り返されてきました。しかし実際には、そのどちらか一方に決める必要はないのかもしれません。今回、日本のレゴファン140名にアンケートを行い、数字として結果を集めてみて、強くそう感じました。なぜなら、見えてきたのは「レゴの評価」ではなく、「レゴと付き合うリアルな顔」だったからです。結果とともに一緒に見ていきましょう!
レゴを10年以上続けるということ

回答者のうち、約55%がレゴ歴10年以上でした。これは単なる継続年数の話ではありません。10年という時間は、生活が何度も変わる長さです。進学、就職、引っ越し、結婚、子育て。多くの人が環境を変えながら、その途中で一度はレゴから離れ、それでもまた戻ってきています。
レゴは、ずっと手に持ち続ける趣味ではありません。必要なときに思い出され、余白ができたときに戻ってくる。だからこそ、長く続きます。ここから見えるのは、レゴが「依存させる娯楽」ではなく、「人生の中に置いておける遊び」だという事実です。
▶️レゴ 大人 初心者向けアドバイス|挫折しない商品の選び方5則>>
レゴは高い。でも、浪費ではない

約76%の方が毎月 1万円以内に抑えているようです(それでも年間にしたら凄いですが)。ただし高額の商品も多く発売されるため、月ごとの変動は大きそうです
レゴは高い趣味だと思われがちです。しかし実際には、約76%の人が月1万円以内で付き合っています。これは節約しているという話ではありません。自分の生活に合わせて、無理のない距離を取っているということです。
衝動的に消費されるものは、長くは続きません。高いからこそ考えて選び、考えて選ぶからこそ記憶に残る。この数字は、レゴが「買って終わる商品」ではなく、「考えながら付き合う趣味」になっていることを示しています。
▶️レゴを安く買う方法10選!Amazon・公式ストア・中古の使い分けを解説>>
作らない人も、レゴを深く楽しんでいる

オリジナル作品を作る頻度を見ると、「数ヶ月に1回」が最も多く、ほとんど作らない人も一定数います。ですが、この結果を見て「創作派が少ない」と考えるのは早計です。というのも、SNSでレゴ活動をしている人は作品発表を前提にアカウントを作成している人が多いからです。もちろん、コレクション目的でレゴ界隈のXアカウントを作っても十分交流を楽しめるということでもあります。
また、オリジナル作品を作らない人も公式セットを組み立て、眺め、並べ、空間を作る。その行為自体が、すでにレゴとの対話です。創作とコレクションは対立しません。むしろ、どちらも「どう付き合うか」という選択の違いにすぎないと思います。
PABやオフ会・展示会への不満が示しているもの

PAB(Pick a Brick)への不満は多く見られました。欲しいパーツが揃わない、海外との差がある。これはクレームでしょうか。私はそうは思いません。
創作派にとって、パーツは素材であり、言語です。言語が足りなければ、表現は制限されます。PABへの不満は、「もっと作りたい」という欲求の裏返しです。期待していない場所には、不満は生まれません。

オフ会についても、「参加したいが機会がない」という声が最も多くなりました。ここにあるのは拒否ではなく、戸惑いです。興味はあるけれど、自分が行っていい場所なのか分からない。この感覚は、多くの趣味に共通しています。
コミュニティは、閉じているから人が来ないのではありません。入り口が見えにくいだけです。数字は、その「入り口不足」を静かに示している結果と言えるでしょう。
▶️レゴオフ会に参加してみたいけど不安な人へ|初心者向け>>
ファンがレゴに期待していること











自由記述で多かったのは、「こうしてほしい」という声でした。大人向けの明確化、廃盤シリーズの復活、日本独自展開、ファン参加型の企画。共通しているのは、レゴを壊したい人はいない、ということです。
むしろ、レゴが持っているポテンシャルを、まだ信じている。だからこそ言葉が出てきます。期待は、最も健全な批評です。
今回のアンケートで分かったのは、レゴが「完成されたブランド」ではないという事実です。そしてそれは、弱点ではありません。完成していないからこそ、人は考え、作り、語り続けます。
レゴファンは、答えを求めていません。問いを楽しんでいます。どう作るか、どう飾るか、どう続けるか。その問いがある限り、レゴはただの玩具にはなりません。
おわりに
数字は正確です。しかし、数字だけでは何も語りません。意味を与えるのは、読む側の思考です。今回のアンケートが示したのは、「レゴはこうあるべきだ」という結論ではなく、「これからも考え続ける余地がある」という可能性でした。
レゴは、組み立てて終わるものではありません。色々と議論する時間も含めて、レゴへの愛なのだと思います。
おすすめ記事

